ドイツW杯の招致に関する賄賂など無い、ベッケンバウアー - 楽しい楽しいバイエルン・ミュンヘン

公開日:2015/10/19
ドイツW杯の招致に関する賄賂など無い、ベッケンバウアー

ドイツワールドカップ招致の際に金で票を買ったという記事が出た
ベッケンバウアーはそんなことは無いと否定

黒い交渉はあったのか?

ドイツ有力誌シュピーゲル(電子版)は16日、同国で2006年に開催されたサッカーのワールドカップ(W杯)招致で買収行為があったと報じた。かつての名選手、ベッケンバウアー氏を中心とした招致委員会が1030万スイスフラン(約13億円)の裏口座を設け、開催地を決めた00年7月の国際サッカー連盟(FIFA)理事会で、アジア出身の理事4人の票を獲得するために使用したという。報道によると、裏口座の資金はドイツのスポーツ用品大手、アディダスの社長だった故ルイドレフュス氏が私的に貸した。大会の約1年半前に同氏が返却を求めたため、W杯組織委員会はFIFAを経由して1030万スイスフランに当時相当した670万ユーロを返した。(日刊スポーツ)

2006年にドイツで行なわれたW杯について、独有力誌『シュピーゲル』が不正な取引があったと告発した件で、現地時間17日(以下現地時間)、DFB(ドイツサッカー連盟)のヴォルフガング・ニールスバッハ会長が、疑惑を否定した。シュピーゲル誌は16日、2006年W杯の開催権はドイツの招致委員会が票買収によって手に入れたものだと報じた。開催地は2000年7月にFIFAの理事が投票で決定したが、24票中アジア地域の4票を裏金で買ったとし、その資金は、当時独スポーツ用品メーカー「アディダス」社のCEOだったロベール・ルイ・ドレフュス氏が個人的に融資したという。同誌によると、その額は1030万スイスフラン(1300万ドイツマルク:当時)で、ドレフュス氏は開幕の1年半前に返金を求めていた。通貨統合によりその額は670万ユーロ(約9億9000万円:当時)となっていたが、ドイツ側は返金の際にFIFA(国際サッカー連盟)の助力を得たとのこと。同誌は当時招致委員長だったフランツ・ベッケンバウアー氏、現在DFBの会長であるヴォルフガング・ニールスバッハ氏、さらにDFBの幹部ら数名が、少なくとも2005年までにこの事実を認識していたと報じた。なお、ドレフュス氏は2009年に死去している。06年W杯開催地は、ドイツと南アフリカが最終的に争う形となったが、南アフリカ支持に回っていたオセアニアサッカー連盟会長のチャールズ・デンプシー氏は最終投票を前に棄権。ドイツが12対11で開催権を手にしていた。なお、デンプシー氏は投票前日に脅迫を受けたとのコメントを残し、投票の1週間後にFIFAを退任。2008年に死去している。シュピーゲル誌は、買収に応じた4人のうち3人が存命とし、元FIFA副会長の鄭夢準(チョン・モンジュン)氏のみを名指ししている。一連の汚職事件で内部調査を行なっているFIFAはこの報道を受け、指摘された件についても調査の対象とすることを明らかにした。一方のDFBは不正はいっさいないとコメントしており、シュピーゲル誌の報道を根も葉もないものとしている。同連盟は17日、ニールスバッハ会長のインタビューを公式HP上に掲載。同会長はそのなかで「買収によってW杯開催を叶えたという事実はない」と明言している。(ISM)

2006年にワールドカップのホスト国となったドイツが招致活動で不正を行ったという報道に関し、バイエルンの名誉会長である元ドイツ代表DFのフランツ・ベッケンバウアー氏が18日に声明を発表した。大手メディア『ロイター通信』が伝えている。DFB(ドイツサッカー連盟)は、ドイツ・ワールドカップが開催される6年前の2000年に行われた投票において、FIFA(国際サッカー連盟)の役員4名を買収して不正に票を集めたと、16日に報じられていた。しかし、当時DFBの副会長を務めていたベッケンバウアー氏は、「私は票を得るため、誰にも金銭を渡してはいない」と自身の無罪を主張。「招致委員会に所属していた私以外の全員も、そのようなことをしていない。私は確信している」と、周囲も不正を行っていなかったと明言した。同連盟は、当時アディダス社のCEO(最高経営責任者)を務めていたロバート・ルイ・ドレフュス氏から借りたとされる1300万マルク(2000年のレートで約9億円)を役員に支払い、FIFAを通じてドレフュス氏に資金を返却した疑いがあると、16日付のドイツ紙『シュピーゲル』が報じていた。なお、報道翌日の17日にはDFBのヴォルフガング・ニーアスバッハ会長も疑惑を一蹴。『シュピーゲル』に対して法的措置をとるよう、弁護士に依頼したという。(SOCCER KING)

独ニュース週刊誌シュピーゲル(Der Spiegel)は16日、2006年大会で買収による票集めがあったと報じ、ドイツサッカー連盟(DFB)とFIFAに揺さぶりをかけた。70歳のベッケンバウアー氏は声明を出し、「2006年のW杯をドイツに招致するため、送金により票を集めたことはない」と報道を否定すると、「招致委員会の中にもそんなことをやったメンバーはいないはずだ」と続けた。同大会の招致委員会と組織委員会で会長を務めたベッケンバウアー氏が報道に対して反応を示すのは、この声明が初めてだった。2006年W杯開催地決定の決戦投票では、ニュージーランドのチャールズ・デンプシー(Charles Dempsey)氏が投票を棄権し、ドイツが12対11で南アフリカを破った経緯がある。シュピーゲル誌は、2000年にDFBが独スポーツ用品大手アディダス(Adidas)の最高経営責任者(CEO)だった故ロベール・ルイ・ドレフュス(Robert Louis-Dreyfus)氏から1030万スイスフラン(約12億9000万円)を借りて、FIFAの理事24人のうち、アジア出身の4人の買収に使用したと報じた。また、2005年にDFBが670万ユーロ(当時の為替レートでは借りたスイスフランと同額)をFIFAの口座に送り、ルイ・ドレフュス氏への返済に充てたと伝えている。DFBは報道による批判を避けるために先手を打ち、FIFAへの送金を認めたものの、2006年のW杯には関係がないとする声明を発表した。DFBのボルフガング・ニールスバッハ(Wolfgang Niersbach)会長は、「賄賂は存在しなかった」と主張し、「W杯は買収されたものではない」と強く否定した。(AFP=時事)