1.29:シュツットガルト(A) - 楽しい楽しいバイエルン・ミュンヘン

公開日:2014/01/30
1.29:シュツットガルト(A)

01291.29:シュツットガルト(A)2-1○

■得点:
76:ピサーロ、90:チアゴ
■交代:
60:クロース >>> ピサーロ、60:シャキリ >>> マンジュキッチ、88:ゲッツェ >>> コンテント

リベリー、ロッベンがいなくて
本当に若い最強軍団を魅せる

昨年12月に予定されていたものの、バイエルンがクラブW杯に出場したため延期となっていた一戦。消化試合が1試合少ないながらも首位を快走するバイエルンだが、この試合では29分にイビシェヴィッチに決められ失点。オフサイドが疑われるシーンだったがゴールは認められ、1点のビハインドを負う。反撃したいバイエルンだが、この日は負傷によりリベリーやロッベンらを欠いたこともあって、いつものような攻撃力は鳴りを潜め、なかなか得点を奪えず。リーグ戦では2012年10月以来となる敗戦に向かうかに思われた。それでもバイエルンは、76分にチアゴ・アルカンタラのFKに途中出場のピサロが頭で合わせて試合を振り出しに戻す。さらに同点で迎えた後半ロスタイム、ラフィーニャのクロスにチアゴが完璧なジャンピングボレーを叩き込んで逆転。劇的ゴールでバイエルンが勝ち点3をもぎ取った。なお、酒井はこの試合に先発し、65分に途中交代となっている。(ISM)

この試合は、バイエルンがラジャ・カサブランカ(Raja Casablanca、モロッコ)を下し優勝を飾った昨年12月の13クラブW杯(2013 FIFA Club World Cup)開催に伴い延期になっていた。バイエルンは、これで敵地での無敗記録も28試合に伸ばし、リーグ記録を塗り替え続けている。18試合を終えたところで勝ち点50を挙げ、バイエルンを率いるジョゼップ・グアルディオラ(Josep Guardiola)監督は、ブンデスリーガの指揮官として史上最高のスタートを切っている。(AFPBB News)

無敗記録が途切れる可能性が出てきたバイエルンのグアルディオラ監督は、何らかの打開策を講じる必要があった。しかし、後半の立ち上がりは相変わらずシュトゥットガルトペース。ホームチームのリードが2点になってもおかしくない流れだった。すると58分、ついにグアルディオラ監督が動く。シャチリとクロースを下げて、マンジュキッチとピサーロが投入された。この2枚代えで一気に流れを引き寄せにかかる。この交代がズバリ的中した。76分に得た左からのFKのチャンス。チアゴが蹴ったボールに反応したピサーロが豪快なヘディングシュートでゴールネットを揺らし、バイエルンはとうとう同点に追いつく。シュトゥットガルトは終盤、勝ち越しを目指して果敢に攻めにいくが、イビセビッチとアブデラウエの2トップが肝心なところで決定力を欠いてしまう。それでも、バイエルン相手に1ー1で終われれば悪くない結果だったが、王者バイエルンはそれすらも許さない。後半アディショナルタイム、バイエルンはラフィーニャのクロスボールに反応したチアゴが芸術的なボレーシュートを決めて土壇場で逆転に成功。敗色濃厚だった試合をラスト15分でひっくり返した。(Goal)

グアルディオラ

我々はいいプレーをしていた。前半も含めてね。だが、常に高い集中力を保つのは難しい。最終的には勝ち点差を広げることができて幸せだ(ゲキサカ)

試合後の指揮官のコメントを、ドイツ『キッカー』が伝えている。「シュトゥットガルトは30分間素晴らしいプレーを見せ、我々よりもアグレッシブで多くの競り合いに勝った。我々はペースをつかむのに苦労した」「ピサーロと(マリオ・)マンジュキッチを投入したことで、チャンスは増えたがバランスが悪くなった。最終的には我々の方に運があり、ファンタスティックなゴールで劇的な勝利を飾ることができたね」(Goal)

チアゴ・アルカンタラ

これがバイエルン・ミュンヘンだ。僕たちは最後まで勝利を諦めなかった。シュツットガルトには苦戦させられたね。今日の試合は他のチームを引き離すチャンスだったけど、それを達成できたよ。あのような素晴らしいゴールを決めることができて幸せだね(ゲキサカ)

これがバイエルンだよ。僕たちは最後まで勝利を諦めなかった。シュトゥットガルトには苦戦させられた。今日は、他のチームを引き離すチャンスだったけど、達成できたねだ。(SOCCER KING)

チームを称えたい。これぞバイエルン・ミュンヘンだ。シュトゥットガルトは良いチームで、僕らにとっては難しい試合になった。あんなに美しいゴールを決めることができてラッキーだったよ(ISM)

最後までトライした。勝利に値したと思うよ。僕のゴールは美しかったけど、チームの成功がもっと大事だ(Goal)

ラーム

前半は今までと違い、あまり徹底できていなかったが、後半は我慢強く待って、決めるべきところで決めることができた。シュトゥットガルトはいいプレーをしていた。守備が強く、僕たちに深い位置でのプレーをほとんどさせなかった。フィニッシュに繋がる決定的なパスを出せなかった。後半は少しポジションを変えて、大分良くなったね。どこのチームも、僕たちを最初に倒すチームになりたいと思っているよ(SOCCER KING)

プレーがいつものように徹底されていなかった。それでも、チームは決めるべきときにゴールを決めた。どんな相手も、僕たちに勝つ最初のチームになりがっているね(Goal)

酒井高徳

(昨季、バイエルンと対戦したときは、「すごい怖かった」と話していたが)「そうですね。人がいないところにうまくゲッツェとかチアゴとかが入ってきて。で、簡単にぱっと前向かれて。危ないゾーンでああやって前向かれると、ディフェンスラインとしては怖いし、ラインも下げなきゃいけなくなる。ただきょうに限っては、そういうところにちゃんと(守備で)人が行けてたんで、そんなに…ま、怖かったですけど、常に。いいボール飛んでくるし。簡単に(マークを)はがされたりはしてたんで。けどそういう大事なところではしっかりみんなで人に行けてたんで、きょうは今までバイエルンとやった中では、一番手応えが…まあ、あの戦い方だけど手応えを感じたっていうか。しっかり守れれば自分たちが崩れるほどやられるわけじゃないかなってのは感じましたけどね。(バイエルンのすごさは)一番はやっぱり、一人ひとりのテクニックがすごいし、前向けるところはやっぱりパッと簡単に向くし、むずかしかったら簡単に落とすし、そういうプレーってのは周りのサポートしないとできないと思うんで。周りのサポートの位置ってのもすごい良かったし、あとは1人ひとりの距離感っていうか、うまく間で受ける選手だったり、幅をとってる選手だったり、常にパスコースをもたれてるような感覚をDFをやっててあったんで。どこにでも出されるなっていう感覚で守備してたし、ハマったってのがあんまりなかったんで、ボールが入ったときに人に(守備に)行くくらいしか(シュツットガルト側の)対策があんまりなかったと思うんで、それぐらい周りのボール持ってる人に対しての動きの質が高いなって思いましたね。

(グアルディオラ監督に代わって)攻撃はシンプルにやってるけど、守備はすごい徹底してるなと思う。(攻守の)切り替えだったり、センターバックやボランチのポジションとか非常にしっかりしてると思います。あんだけ回されるときついですけどね。(やってるサッカーが、見ていて)面白くなくても。確かに去年、一昨年のバイエルンの速攻とか早さとかはかんじなくなったけど、でもそれを選手が理解してこうやって結果が出ているわけなんで、選手側としては結果が出ることが一番だと思うので。去年も強かったですけど、今年もやっぱり違う強さがある。なんか、13人、14人相手にしている感じで。人が付けないところにうまく配置されているのかなって思う。だれも行けないところに2〜3人がしっかりポジションとってて。ボール回しの選手の能力と、監督の戦術がよく合ってると思う(スポーツ報知)