FCB、米でチームをアピール - 楽しい楽しいバイエルン・ミュンヘン

公開日:2004/07/25
FCB、米でチームをアピール

シーズン開幕を3週間後に控えたFCバイエルンは木曜日、4日間のアメリカ遠征に出発した。ミュンヘン発の飛行機に搭乗した遠征の一行の中には選手7名と監督と世話役の他に、カールハンツ・ルンメニゲ会長とウリ・へーネス・ゼネラルマネージャーの姿も見えた。目的地はミシガン湖畔の大都市シカゴだ。
スケジュールを一目すると、シーズン開幕を控えてのトレーニングの真っ最中、しかも休暇明けで帰還した選手が多い時期で、驚くような強行軍だ。これに対してウリ・へーネス・ゼネラルマネージャー(GM)はミュンヘン紙「AZ」に「過去に何度もアメリカ遠征試合の誘いを受けていたので、今年こそは何があっても実行しようと決めた」と経過を語った。またへーネスGMによると、この遠征は「FCB goes West」がモットーのFCバイエルン世界戦略の一環という。FCバイエルンは、日本を中心にしたアジア地域への売り込みと同時に、北米へも熱い視線を送っている。へーネスGMは「FCBの存在を北米市場にアピールするのが第一の目標は」と語った。また一部のFCバイエルンのスポンサーやパートナーにとっても、北米市場は最も重要な市場になっている。
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さらに、FCバイエルンにとって今回のアメリカ遠征では金銭的な負担は皆無と言っていい。それどころかへーネスGMは、この遠征で80万ユーロの利益が見込まれており「シーズン前のトレーニング期間の報酬を合わせてもこんな額にはならない」と強調した。
その見返りは、日曜日の現地時間午後3時(中部ヨーロッパ標準時は夜10時)から予定されているカップ戦優勝チーム英マンチェスター・ユナイテッドとの対戦だ。
「1999年チャンピオンリーグ最終戦」の増版は発売開始後数日間で売り切れた。当日はシカゴのソルジャー・フィールド・スタジアムには6万人の観衆が集まる見通し、また試合は米のスポーツテレビ「FOX」によって全米に中継される。
へーネスGMはこの遠征はシーズン開始に向けての調整に悪影響はないとしている。「すべてのひとつのストレスになるが、シカゴ行きを楽しみにしている選手もいる」と語った、またマガット監督は「私にはスケジュールに口をはさむ権限はないが、十分対応できる」と述べ、シカゴでも一日何回も選手達をトレーニングに招集する意向だ。トレーニング用のメディシン・ボールと鉛入りチョッキはアメリカにもある。
FCバイエルンのメンバーは日曜夜の対マンチェスター戦の後すぐにミュンヘンへ戻る予定。ミュンヘンではオリバー・カーンが休暇開けの初試合の祝うが、彼は「どっちみち調整期間が短かったので、米遠征戦が初試合になってよかった」と明かした。
選手達は火曜日にはボンのトレーニングキャンプ入りをする予定。7月28日はリーガカップ戦でバイヤー・レバークーゼンと対決し、7月30日にはメンヒェングラードバッハのスタジアム除幕記念の試合に出る。