バラック、新主将として新たなるモチベーションを得る | 楽しい楽しいバイエルン・ミュンヘン

公開日:2004/07/23
バラック、新主将として新たなるモチベーションを得る

「僕の目標はタイトルを獲得すること。それもブンデスリーガとドイツ・カップだけではなく」
ミヒャエル・バラックが、これほど野心的な姿を見せることは珍しい。もっともコメント上でのことではあるが……。自らの才能だけを信じ、精神的支柱という点では時に頼りなかった司令塔という以前の姿と、チームメートを引っ張る中心人物となったような現在の姿とのコントラストには驚かされるばかりだ。
既にユーロ2004(欧州選手権)の際、バラックはまたしても今ひとつの出来だったが、ドイツ代表チームを奮い立たせようと懸命になるその姿は光っていた。バラックはプレーの質により、ピッチの上での態度でリーダーという役割で幅を利かせていた。
このちょっとした変化は、フェリックス・マガト監督も感じ取っていた。そして、監督は個性的かつカリスマ性のあるオリバー・カーンの代わりにバラックをキャプテンに指名し、何シーズンも前から確立されていたチーム内のヒエラルキーにためらうことなく大転換をもたらした。(C)Athleteline
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 この事件はまた、バラックのチーム内での重要性を証明するものでもある。とりわけ、バラックはスペイン、より正確にはバルセロナへ行きかけていたのだから。
 バルセロナの副会長は、6月にほぼ毎日と言っていいほどバイエルン側とコンタクトを取り、バルセロナがバラックに対して抱いている興味のほどを示していた。しかし、バイエルンの答えは明確だった。バラックを放出させるには1億ユーロ(約134億円)が必要。言い換えれば、移籍させるつもりなど全く無いということである。

 この新たな信頼の証が、バラックの心を動かした。バラックは、バイエルンの新選手獲得計画に関して、その意見を率直に伝えることにも何のためらいも感じていない。バラックは、ルシオ、フリンクス、ゲルリッツの加入は手放しで承諾したが、リザラズの退団には不安を感じているとも語った。バイエルンのスタッフは、まだリザラズに代わる選手を見出していない。

 先の1860ミュンヘンとの親善試合では0-1と敗れてしまったものの、この時のバラックの活躍は、新キャプテンである彼のモチベーションに関してささやかれていた懐疑的な声を振り払うことになった。

 わずか前日に一度だけトレーニングを行ってこの試合に臨んだバラックは、前半は素晴らしいプレーを展開し、そのリズムとプレーに対する姿勢を明確に打ち出した。バラックはこうして、彼を待ち受けている挑戦を受けて立つ準備ができていることを見せつけた。それも、無駄な時間を費やさずに。