逆転優勝を果たすことが出来れば、それはセンセーショナルなことだ - 楽しい楽しいバイエルン・ミュンヘン

公開日:2004/04/28
逆転優勝を果たすことが出来れば、それはセンセーショナルなことだ

3週間半後には2004年のドイツマイスターが決まる。数週間前はタイトル防衛はもう不可能だと思われていたが、ここに来て再びFCバイエルンに優勝のチャンスが出てきた。
fcbayern.deはカール=ハインツ・ルンメニゲ氏にレコードマイスターの置かれている状況について話を伺った。さらにバイエルン会長の彼は、来シーズンに向けた選手の獲得や、セバスティアン・ダイスラーの回復状況についてもコメントした。
<A HREF=”http://www.fcbayern.t-online.de/jp/club/archive/news/13638.php?fcb_sid=91b8375d1643bf532575771d96cd0608″ TARGET=”_blank”>Official Site</A>



カール=ハインツ・ルンメニゲとのインタビュー:

fcbayern.de:ルンメニゲさん、タイトル争いが再び面白くなってきました。大詰めを迎える優勝争いをどう見ていますか?
カール=ハインツ・ルンメニゲ:「我々は今、とても重要な時期を迎えている。楽観的に見れば、マイスタータイトルも可能だと言える。悲観的に見れば、2位の座が危ないと言える。私は現実主義者であり、それ故我々は2位の座を死守しなければならないと考えている。今から逆転優勝を果たすことが出来れば、それはセンセーショナルなことだ。しかし監督にとっては、タイトル防衛の可能性が残っているほうが、チームのモチベーションを高めやすく、不可能を可能にするためにチームの持つ力を引き出しやすくなる」。

fcbayern.de:一時は11ポイントもリードしていたブレーメンが、ここに来て失速していることを驚いていますか?
ルンメニゲ:「正直に言うとイエスだ。ブレーメンはもっと早くに優勝を決めると思っていた。これほど時間がかかるとは考えていなかった。しかし確実なのは、ブレーメンがもしマイスターになれば、それは順当な結果であるということだ。そうなれば我々は一番にブレーメンの優勝を祝福するつもりだ」。

fcbayern.de:先週末の前節を終了した時点で勝ち点差は6ポイント。ヴェルダーがミュンヘンで優勝を決めるということあり得るとお考えですか?
ルンメニゲ:「もちろんだ。しかし私はそうなるとは思っていない。私はブレーメン戦のことだけを考えていてはいけないと再三チームに警告している。我々は土曜日にケルン戦という重要なゲームを控えている。今シーズン全くいい所のなかったケルンはプレッシャーもなく、のびのびと試合に臨んでくるはずだ。逆に我々は絶対に勝たなければならない」。

fcbayern.de:セバスティアン・ダイスラーは今シーズン中に復帰を果たすとお考えですか?
ルンメニゲ:「それは監督が決めることだ。基本的に我々は、ダイスラーが病気を克服し、チームに復帰したことを喜んでいる。彼はとてもリラックスしており、それはとてもポジティブなことだ」。

fcbayern.de:ダイスラーはさらに、ヨーロッパ選手権にも出場したいと考えているようですが、彼がポルトガルでプレーするチャンスはどれほどあるとお考えですか?
ルンメニゲ:「重要なのは彼が一歩ずつ着実に前進することだ。まずはFCバイエルンで体調が万全であることを証明し、代表はそれからだ」。

fcbayern.de:ダービーに1:0で敗れた1860は降格ゾーンに脱落しました。もしレーヴェンが降格することになれば、アリアンツ・アレナを共同で建設中のFCバイエルンにとって、どれほどの痛手になるとお考えですか?
ルンメニゲ:「もちろんレーヴェンが一部残留を果たしてくれると願っている。新しいスタジアムについては、彼らが残留してくれればそれに越したことはない。しかし我々は、どちらかが二部リーグに降格するという最悪の事態も考えている。プロジェクト自体が危ぶまれるということはない。我々は計画どおり一年後に新しいスタジアムで試合を行う」。

fcbayern.de:ヴァヒド・ハシェミアンの獲得には少し驚かされました。ハシェミアン選手を獲得した理由をお聞かせください。
ルンメニゲ:「現在チームにはマカーイ、サンタ・クルス、ピサロの3人のフォワードがいるが、これでは少なすぎる。もし一人がけがをすれば、監督は選択の余地を失ってしまう。それ故、我々はフォワードをもう一人獲得したいと考えていた。さらにクラウディオ・ピサロの契約は2005年に切れる。我々にとって重要なのは、ピサロが早い段階で契約を延長することだが、彼がチームを去る可能性がないとは言い切れない」。

fcbayern.de:彼の動向について、何か情報はありますか?
ルンメニゲ:「いいえ、我々は近いうちに彼と対談を行う予定だ。詳しい話はそれからだ」。

fcbayern.de:ドバイでの合宿の際に、トーマス・リンケとメーメット・ショルとの契約を2005年まで延長すると公表されていましたが、契約延長はすでに行われたのでしょうか?
ルンメニゲ:「リンケとショルの契約は、当人又はFCバイエルン側から解約されていない。それによりこれらの契約はもう一年延長されることになる」。

fcbayern.de:アレクサンダー・ツィックラーの契約も切れますが、彼の契約は延長されるのですか?
ルンメニゲ:「これについても近いうちに交渉が行われる。我々は彼とフェアな解決策を見つけるつもりだ」。

fcbayern.de:7年間バイエルンでプレーしたビセンテ・リザラズは逆に退団することになりますが、彼がチームを離れる本当の理由は?
ルンメニゲ:「単に金銭上の理由だ。FCバイエルンも給与削減を必要としており、両者が残念ながら合意に至らなかった。それ故我々はリザラズとの契約を、今シーズン限りで終わらせることにした」。